寂しさだけが押し寄せてくるような雨の朝

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.5.19)
(アルツハイマー)

寂しさだけが押し寄せてくるような雨の朝。自粛生活続きで、ふと日本語をしゃべれるだろうかと不安になる。200519.jpg

雨に濡れただじっと垂れ下がって、泳ぐことも出来ない鯉のぼり。200519a.jpg

雨だって来ていたムクドリたち、公園の片隅で餌探し。200519b.jpg


『やっと目が覚めてきた』 (2020.5.19)
昨日午後、「ダーリンからよ」と言われ電話機を渡された妻、「もしもし、今村でございます」「何だよ」「やっと眠りに入って誰だか分からなかった。昼ご飯食べて、・・・分からないことがいっぱい。全部分からなくなった。落ち着くと直る。・・・やっと目が覚めてきた。あなた今何してる?」「お昼ご飯食べて、あんたに電話してる」「ここから近くにいるよね、だけど会えないのは仕方ない。それより、活動が自由にならないから心が折れる、外を見たら雨が降ってる。みんなと一緒にいてもやることはない。何でここにいるの?」「二人とも年を取って、二人で暮らすと共倒れになる。子どもたちの世話にはなりたくないから施設に入りたいって、あんたはグループホーム寿に入ることになった」「そうだね。ここにいたら全部やってもらって楽だけど、あなたは?」「家に残って、自分でやってるよ」「私はここにずっといていいの?」「いいよ」「私ばかり楽をするのは不公平だね。生きて行くのは二人の責任だから、ここで二人とも面倒を見てくれないの?」「私は入れてもらえない」「なぜ?」「私はまだ自立して生きられるから、支援は認められない。もっと出来ないことが増えて、支援が必要だと認められたらヘルパーに来てもらったり、もっと出来なくなったら何処かの施設に入れてもらえるだろう」「あなたが自立して家を守っていてくれたら、私は時々家に行けるよね」「伝染病が治まったら迎えに行って、時々家を見に来ることが出来るよ」「今はあなたが電話してくれるのが一番嬉しいよ。ここで共同の生活をしていると自分のことを出来ない人もいるし、出来る人が率先してやれない人のこともやる。私にはまだその能力がある。集団の中で面倒見てもらうのが一番いい。まだ自分でなんでも出来るつもりだが、こういう施設があって助かる」「ぼつぼつ歌を鳴らそうか」「自分で出来るよ。・・・CD押したが音が出ない」「矢印押した?」「うん、・・・鳴った。電話機返してくる」と事務室に向かった妻。200519c.jpg
(広場の小径に溜まった雨水、キジバト二羽が来て無心に水浴び。)

"寂しさだけが押し寄せてくるような雨の朝" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント