青空に金星が見えるだけの上空

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.11.4)
(アルツハイマーになった妻)

地平線に横たわる黒い雲、青空に金星が見えるだけの上空。201104.jpg

いつの間にか上空に現れた薄雲、山裾から色づき始め沼上空へ伸びていった朝焼け。201104a.jpg

朝焼けの色が褪め、遠くの雲の間から日の出。201104b.jpg

『間近に声が聞こえた』 (2020.11.4)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「間近に声が聞こえた。直ぐ隣みたい」「直ぐ隣だ」「家ならちょっと離れてる」「家から356に出て、消防署の前を通って・・・」「私の頭の中の地図が消えていて、細かいことを聞いても分からない。自分の頭の中では自由に地図を作れるが、自分の地図にないことを聞いても分からない。窓の外を見るとまっすぐが駐車場。左は大きな木の下にバイクが駐めてある。その先に階段があったが、階段を外して下へ行けなくなった」「その駐車場が面会の時私が車を駐める場所」「広くはない」「駐車場は建物の陰まで続いていろ。面会の時あんたがいる場所まで行けば大きな木も駐車場全体も見える」「見えないから分からない。見える所に行けば分かる」「どこにいる?」「私たちの家」「駐車場の先の広い道を右に行って、市役所の先の手賀沼の前から左に行って坂を上る」「中古車販売の横の道だね」「そう、その坂を上ると私たちの家。家の前を過ぎて真ん中辺りで左に行くと小学校。誰かと歩いて、もっと行くと小学校の裏門に出ると話した」「去年暮れにAと散歩した時のことだね」「Aは元気?」「元気」「子どもは」「一人。もう大学生だ」「下の子の名前は何だった?」「L」「どこに住んでいる?」「横浜」「何区?」「保土ヶ谷区」「思い出すと泣けてくるからやめるね。そっちへ連れて行ってくれたとき話して。なんの用で電話した?」「毎日電話してる」「なんで?」「あんたが元気か確認したくて」「今のところ自分でトイレに行けるしご飯も食べられる。歩くのが下手。私は幾つ?」「今月で80歳」「それじゃ仕方ない。お父さん死なないでね。もう一緒には住めないかもしれないが一緒に生きていたい」「あんたと結婚してよかったよ。いっぱい助けてくれたり世話してくれてありがとう」「私が先にこんなになってごめんだよ」「時間になった。CD鳴らしてから電話機を返してきてね」「・・・鳴らした。いっぱい話して嬉しかった・・・夫との電話終わりました」201104c.jpg
(水生植物園に朝日が射し込み始めたら、天辺から燃えるように輝き始めたケヤキの木。)

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この記事へのコメント

2020年11月04日 10:59
いい写真ですね!黒い雲、青空に金星が見えるだけの上空!これは最高です!