ドジョウすくいの踊りの稽古みたいにアオサギ

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.6.17)
(アルツハイマー)

ケヤキの大木が影を落とす蕎麦畑、やっと蕎麦の花に射し込み始めた陽光。200617.jpg

5分待っても鳴かないキジに、意地になって待ち続けたらやっと鳴いて羽ばたく。200617a.jpg

ドジョウすくいの踊りの稽古みたいにアオサギ。200617b.jpg



『切れちゃったのか』 (2020.6.17)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「お久しぶり、どなた、アハハ」「昨日も電話したよ」「そんなのもうすっ飛んじゃった。2~3回は会った事務所の人が電話機を持って来てくれた。」「ほとんど毎日持って来てくれてる人だよ」「私は電話機しか見てないから分からない。今どこにいる?」「高野山の家」「坂を登ったところの家に時々行くよ。その近く?」「その家、二人で建てた家」「自分の家にいるのか、こんちきしょう。これからは安心してあなたのところに行ける。昨日はチャンスかと思ったがダメだった。今日は?」「今日もダメ。伝染病が流行っているから外出できない」「そうか、ずっとダメか」「7月5日には面会できるよ。あんたは大きな部屋の窓ガラスの内側、私は外の駐車場で、お互いに顔を見ながら話が出来る」「明日はダメ?」「予約は7月5日」「そんなの知らない」「ティッシュの箱の裏を見てごらん」「私の字で7月5日って書いてある。ここで一緒に住めないの?」「私には入居資格がないからダメ」「それなら家で一緒に住めないの?」「あんたと二人で住んでいたが、私も年をとってあんたの面倒を見られなくなり、あんたはグループホーム寿に入居して専門の職員さんにお世話をお願いしている」「二人とも高齢だからもう出来ないか。これからずーっと別に住むのね」「伝染病が治まって、子どもたちが来た時など日帰りで家に来て一緒に過ごし、夕方はグループホーム寿に戻ることは出来るよ」「辛いけどあなたのせいじゃないよ」「時間になったからCDを鳴らして」「・・・鳴ったよ。~春を愛する人は・・・~」「おーい、電話機返してきてから歌って」と言っても反応がなく。最後まで歌って「あれ、切れちゃったの?」「もしもし、もしもし」と繰り返しても聞いていない。「切れたのか」と言ってプツンと切れた。事務室に電話、「電話の途中で歌い始め、電話機を返すのを忘れているみたいです」「分かりました。あっ、来ました。大丈夫ですよ」と職員さん。200617c.jpg
(市民農園跡を眺め、飽くことも知らず囀り続けるホオジロ。)