いつの間にか葉が茂っていたコブシの木

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.4.14)
(アルツハイマー)

朝日を浴びて輝く菜の花、いつの間にか葉が茂っていたコブシの木。200414.jpg

遊歩道脇の埋立地、枯れた葦のカーテンの向こうで抱卵中のコブハクチョウ。眠っているかと思えば、そっと目を開け、また閉じた。200414a.jpg

浮上してちょっと泳いでまた潜る。獲物は捕れているのかカンムリカイツブリ。200414b.jpg


『自分じゃもう治ったようだよ』 (2020.4.14)
妻に電話した昨日午後、元気そうな声で「もしもし、頼りになる人と話したくて電話しようと思ったが掛けられなかった」「毎日こちらから電話してるよ」「思い出せないけど、毎日掛けてくれたら嬉しい。ここは長くいるところじゃなくて嫌だよ。家に帰りたい」「長くいてもらわないと困るな。近いから毎日面会に行っていたし、天気のいい日には一緒に散歩していた。子どもたちが来たときには家に来て一緒にご飯食べたり散歩して、夕方にはそこへ戻ることにしていた。だけど伝染病の流行で面会も外出もできなくなった」「じゃあ、私が家に帰ればいい」「家にいた時は、入院したり体調が悪くなって病院に連れて行くことが多く、私が年を取ってあんたを助けることが難しくなった」「共倒れになるから、二人で見に行って入ることにしたところがあったね」「それが今いるところ、グループホーム寿だよ」「もう入っているの?」「そう、そこに入って訪問診療のお医者さんに診てもらい、膵炎も再発していないし、目眩や吐き気、頭がガンガンしたのも治っている。食事や掃除洗濯、間違って飲まないように薬の管理もしてもらっている。私一人じゃ出来ないよ」「もう治ったから帰って自分でできるよ」「急に体調が悪くなることもあるから、夜も巡回してくれている。今日は調子がいいけど、昨日みたいだったら私も困っちゃう」「昨日のことは忘れたが、二人とも生き延びるためにもう一緒には家にいられないのね。それが一番いい方法か」「今日はよく分かってる」「自分じゃもう治ったつもり。市役所の先から手賀沼に沿って歩いて坂を登り家まで帰られるのになぁ」「いつもその話は聞いてるよ」「あなたに嫌われたら辛いから、一人じゃ帰らないよ。電話返しに行くね。電話ありがとう」
「もう終わった? 切るね」とOさんの声。前日とは別人のように物わかりがよく、明るく元気な声の妻だった。200414c.jpg
(水を張り始めた田んぼ。相棒が来ないからか、つまらなそうに歩き回るムクドリ一羽。)