快晴の空にぽつんと細くなった月

撮影ノート『手賀沼有情』 (2021.2.9)
(アルツハイマーになった妻)

快晴の空にぽつんと細くなった月。210209.jpg

日に日に日の出が早まって、岡発戸の丘の上から。210209a.jpg

陽が射し込むのを待つように桃山公園のスズメたち。210209b.jpg


『ここに入れてよかったね』 (2021.2.9)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「どこにいる?」「家にいる」「いいねぇ。私はいつまでここいいる?」「決まっていない」「今週いっぱいかと思った。どこかにお父さんと一緒にいるところがあるのかなと思ったり、ないのかなと思ったりしていた。私はいつまでどこにいるの?」「ずっとグループホーム寿にいる」「何で?」「あんたが私と一緒に住んでも、私はあんたの介護を十分にできない。私に出来なくなった介護をしてもらうためにグループホーム寿にいる」「私が動けないから?」「一緒に住んでいた時私が食事の用意をした。コンビニやスーパーで買ったもの、冷凍食品を適当に食べていた。そこにいれば栄養的にもちゃんと計画的に管理された食事を出してくれる。掃除、洗濯、体操や薬の管理もやってくれる。私と一緒にいた時は私が病院に連れて行ったが、私には段々困難になった。そこにいたら訪問診療の先生が来てくれる」「私はその人をお医者さんだと分からない」「大丈夫、あんたはお医者さんの前では従順な患者だよ」「えっ、知らない。あはは。家にいた時どこが悪かった?」「目眩、吐き気、頭がガンガンして辛かった」「憶えていない」「訪問診療の先生に診てもらってから治った」「治ってる」「二度も膵炎で入院した。お腹から背中が痛くて救急車で病院に入院した」「どこだか分からないが、お父さんから病院の人に渡され、二三段階段を上がったような気がする」「二度目はJAとりで総合医療センターに入院、退院して直ぐにグループホーム寿に入った」「憶えていない」「入院中に色なことを忘れ、自分がどこにいるのかも分からなかった」「ここに入れてよかったね。私は助けられた」「コロナが収まったら、外出届けを出して家を見に行って、子どもたちも呼んで一緒に過ごし、夕方にはここに戻ることだって出来る」「早くコロナが終わって家に行けると嬉しい」「時間だ。CD鳴らしたら、電話機を返してきて」「・・・鳴ったから行ってくる」と泣き声になった妻。210209c.jpg

(何かが動いた近所の垣根、見詰めていたら出てきたシロハラ。同じ頃住み着いた同年代の人の庭、わが家と同じく伸び放題の庭木。)

"快晴の空にぽつんと細くなった月" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント