また降ってくるのか霞み始めた対岸の丘

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.5.23)
(アルツハイマー)

また降ってくるのか霞み始めた対岸の丘。200523.jpg

若葉が繁って狭まった沼を望む隙間。岡発戸新田の突端付近、いつの間にか増築された釣り人の城。200523a.jpg

ちょこまかとせわしく歩き回るムクドリ。勢い余って行き過ぎて、振り返って餌を拾う芝生の上。200523b.jpg


『なんでここに来たの?』 (2020.5.23)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「はいはい。いま、JAとりで総合医療センターの駐車場にいる。予約時間より早く着いたから電話した」「いま、手賀沼コンテストのパンフレットであなたの写真を見ていた」「それは一昨年応募したものだ。私の写真だけじゃなく、他の人の手賀沼の写真もたくさん乗っているからあんたにあげた」「返さなくてもいいのね。今晩が最後で、明日は家に帰るの?」「伝染病が治まるまでは帰れないよ」「なんでここに来たの?」「二人とも年を取って出来ないことが増えて一緒に暮らすと共倒れになる。子どもにも面倒を掛けたくないから、ケアマネージャの紹介でグループホームを二人で見学し、申し込んだ。あんたは去年から膵炎で二度も緊急入院したし、目眩や吐き気で何度も病院に通った。私も衰えて緊急の時にあんたを助けられなくて困った。去年12月、グループホーム寿に空きが出来て、今年1月に入所出来た」「あなたはどこに住んでる?」「高野山の、二人で建てた家」「坂を登ったところだね」「そう」「あなたはそっちに住んで、私はここにずっといるの? もう家には行けないの?」「伝染病が治まったら迎えに行って、日帰りで家に来る」「そのときはAやLも来てくれる?」「来てくれるよ」「泊まれないの?」「グループホーム寿にいたら、生活や健康管理、夜の見回りもやってくれる。あんたは寝る場所が変わると睡眠障害になるから夜はグループホーム寿の自分のベッドで寝るの」「初めて聞いた。やっと理由が分かった」「あなたが住んでるのは利根川の方?」「それはあんたが去年まで通ったロイヤルのデイケアや和楽園のショートステイだ」「ああそうか。あなたは私たちが建てた家にいるのだね」「そう。病院の予約時間が近くなった。CDラジオを掛けてから電話機を返してきて」「・・・CD押したらラジオが消えた」「矢印を押して」「鳴った」「電話機返して戻ったら歌ってね。頭のリハビリになるよ」「分かった。・・・済みません、電話終わりました」と職員さんに渡して切れた。200523c.jpg
(高台からの帰り道、草生す小径の脇に咲いていたドクダミの花。)

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