いつまでも薄暗い曇天の沼風景

撮影ノート『手賀沼有情』 (2021.3.7)
(アルツハイマーになった妻)

いつまでも薄暗い曇天の沼風景、「暖かくならなかったね」と後ろに来ていた散歩の人。210307.jpg

陽は昇らなくても、いつもの時間に広場へ舞い降りたスズメの群。210307a.jpg

スズメの群に割って入り込むムクドリ飛来。210307b.jpg


『顔も思い出せない』 (2021.3.7)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「今どこにいる?」「家にいる」「お父さんは掛川に来るかと思った」「どうして?」「私の高校は掛川西高、あなたも高校は掛川西よね」「あんたは高校生なの?」「その時代に戻っただけ」「今どこにいるの?」「静岡県の利根川のある方」「利根川は千葉県の我孫子と茨城県の取手の間だよ」「そのつもりで言っていた」「お父さんは掛川にいる?」「我孫子にいる」「私は結婚してどこに住んだか分からない。窓の外に市役所の方が見える。市役所と手賀沼の間を東に行って坂を登る」「坂を登った所に家がある」「そう、ある。あなたと暮らしたの?」「そう。私はあんたの夫だもの」「知らなかった。あなた誰? どこに住んでる?」「Aさんの家から坂を登った所」「私の家にいるの? 私と住んだ人がいるわ。私と一緒に住んだ?」「夫だものずっと一緒にいた」「知らなかった。私の相手は誰かかと思った。顔も思い出せない」「写真が箱の中にあるよ」「手賀沼写真コンテストのパンフレットがある。最優秀作品は雪の中の木の写真。これを撮った人が私の夫?」「そう」「女の人が赤ちゃんを抱っこしている。私は女の子を抱いている。その間に男の人がいる。後ろに私のピアノがある」「家で撮った写真だ。赤ちゃんは孫のH、抱いているのはL、横はLの夫のT。あんたが抱いている子どもはAの娘」「私の後ろにいるのが長女、名前はなんだった?」「A」「その横がAの夫、あんたは年取っていて頭が真っ白。私の家だよね。やっと家に行けた。年取った二人が私と夫?」「そう」「なんの写真か分からないがいつも想像して見ていた。やっと分かった。岩滑の玄関で私の父母と姉妹が並んだ傘寿の写真があった」「時間になったから次回に話そうね。写真を見たらいっぱい思い出してよかったね」「最高によかった。私は一人じゃないと分かった。夫がいて子どもがいて姉妹も大勢いる。涙が出てきた」「CD鳴らして」「・・・鳴った」「明日も電話するね」「待ってる。電話返してくる」210307c.jpg
(蕾の先がちょっとだけ赤くなったゲンペイモモの枝。)

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