天気予報は晴れだったのに暗い曇天の朝

撮影ノート『手賀沼有情』 (2021.2.12)
(アルツハイマーになった妻)

天気予報は晴れだったのに暗い曇天の朝。210212.jpg

実を食べ尽くしたセンダンの木の下、何かを啄みながら小径と斜面林の間を行ったり来たりするツグミ数羽。210212a.jpg

遠回りした帰り道、植木屋の畑に今年も咲いている梅の花。210212b.jpg


『ダメになったからポイ?』 (2021.2.12)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「お久しぶり」「毎日電話してる」「私は何か一つ気になると他のことは何処かに飛んじゃう。二つ三つ含んでいると、一つだけで他は落としたかと心配になる。お父さん元気?」「元気」「もう役からおりたの?」「仕事は20年前にやめた」「私がいなくてせいせいしている?」「せいせいなんかしていない、寂しいよ」「じゃぁ何でここに入れられた?」「あんたが病気がちになって度々病院に連れて行ったし、あんたがやっていた家の中のことを私がやるようになった。あんたの介護も増えてたが私は十分に出来なかった。あんたも心配して施設に入りたいと言って、一昨年グループホーム寿を見学して申し込んだ。満室だったので、去年の1月に入れた」「長く一緒にいたけど、ダメになったからポイ?」「ポイいじゃない。一緒にいると共倒れになるから決断した。グループホーム寿に行ってからあんたの体調はよくなった」「何がよくなった?」「目眩、吐き気、頭がガンガンして辛かったこと」「治ってる」「家にいた頃、二度も膵炎で入院したが、再発していない」「ここには専門の人がいるから元気になったの?」「そう」「ポイされのじゃないのね。あなたは丈夫だね」「私の方が早くからガタが来た。20年前に心臓の大動脈弁を人工弁に取り替える手術、腰痛になったり、胆石で胆嚢を取ったり、膵臓に嚢胞が見つかって定期的に検査している。去年からは胃の入り口にポリープが出来て何度も胃カメラの検査、今年は目が見えにくくなり左目は白内障の手術で回復、右目は眼底出血で見えなくなった。これまではあんたが助けてくれていた。今は、あんたがグループホーム寿にいてくれるから、私は一人で何とか暮らしている」「早く家に行きたいと思うがダメね」「コロナが収まったら、外出して家を見に来ることも出来る。もう時間になった。CD鳴らして」「・・・鳴った」「明日も電話するね」「やっぱりあなたは私の夫さんだ。・・・電話終わりました」210212c.jpg
(収穫が終わった後の近所の畑、ハクセキレイが足早に歩き回って餌探し。)