地平線の空を映しオレンジ色に染まる沼

撮影ノート『手賀沼有情』 (2021.2.3)
(アルツハイマーになった妻)

雲一つない快晴、地平線の空を映しオレンジ色に染まる沼。210203.jpg

岡発戸の丘の山裾近くから日の出。日立研修所の森から次々飛び立つカラスたち。210203a.jpg

陽が昇り水面に映った太陽。スポットライトを浴びたように繋がれたボート。210203b.jpg


『掛川は大都会』 (2021.2.3)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「お父さんから電話だと持ってきてくれ、どこへ返すか教えてくれた。田舎で通用することが都会では通用しない。傍に都会のことがわかる人がいるといいね。石けんを使うときお風呂か、洗濯場か、洗面所かを気にする生活ではなかったのが、高校に入ったら都会の生活のルールで、誰に教わればいいか分からなかった。他の人がやっていることを見ていて真似をしてやった。それが当たり前になればおかしいとは思わなかった」「何のこと?」「高校に入って、自分は田舎にいたと思うまでに、分からないことがたくさんあると分かった。始めは仲間に入れてと掛川の人に言えなかった。中学の同級生たちは同じ所から来たから分からないことも同じ。あの人たちは何をしているかって同じ中学から来た人たちと話した。田舎にいると勉強だけ出来ても何を努力するか分からなかった。中学では男子、女子は別れて過ごした。男ばかりの高校に入って戸惑った。特に体操では足が速くても活躍する場はなかった。掛川に行って大都会に来たような気がした。姉三人が掛川の女子高を出たからご飯の食べ方などは教えてくれた。家族は女ばかりだったし、学校では男の中で知らないことばかり。先生は田舎から来た生徒を庇ってくれた。何も分からないところから掛西高に入って喜んだよ。お父さんはどうだった?」「朝比奈中から来たのはラジオ体操も知らないって言われた。戸惑ったが直ぐ慣れた」「女は恥ずかしい気があって人に聞けなかった。学校も女子の扱いに慣れていなかった。体操の時間に女子だけは交通事故に遭わないように田んぼの方を一回り走らされ、運動場を一周して終わり。夏休み、女子だけ浜名湖で三日間水泳訓練をし、学校も男女共学へやり方が変わると説明された」「いっぱい思い出したね。時間になった。CD鳴らして」「・・・鳴ったから返してくる」と歌いながら歩き、「どこだ? まあいいや」と言ってプツンと電話が切れた。210203c.jpg
(ヒヨドリが止まらなかった細い枝に止まって、ヒヨドリが食べ残した実を啄むツグミ。)