風が吹いて波立てば上空の薄雲を映し白い水面

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.11.5)
(アルツハイマーになった妻)

地平線の厚い雲に阻まれた朝の光、風が吹いて波立てば上空の薄雲を映し白い水面。201105.jpg

雲の隙間を通過する太陽、瞬時の日の出が入り江に映って光の橋。201105a.jpg

暗転してしばらくしたら雲間から光芒、次々と光の束を吹き出す雲の隙間。201105b.jpg

『同じ名字だ』 (2020.11.5)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「私は今村公子です」「私は今村詮」「私たち結婚してる? 同じ名字だ。どこにいる?」「家」「どこの?」「Aさんの家から坂を上ったところ」「私も住んでいた?」「一緒に住んでいた」「声はやっぱりあなただ。いつ結婚した?」「56年前」「そんな前のこと分からない。戦争に行っていた?」「行っていない」「何で私はここにいる?」「あんたは去年病気がち、私が十分な介護をできなく、あんたも施設に入りたいと希望した。二人でグループホーム寿を見学し申し込んだ。今年1月まで待って入居できた」「分からない。今は元気だ」「ここで介護を受け、訪問診療の先生にも診て貰い元気になった。入居の時は、AとLも来て鏡台を運んだ」「二人は私たちの子どもだね、どこに住んでいる?」「Aは八王子、Lは横浜」「何が何だか分からん。あなたどこに住んでる?」「Aさんの家から坂を上ったところ」「あなたと私が作った家?」「そう」「ずっとそこにいた?」「今年1月12日朝まで一緒にいて、午前中にここへ来た」「全て私の頭の中を入れ替えないと分からない。自分では今までのことを打ち消せない。市役所から高台へ行ったら家だった記憶がある。ここはどこ?」「ここから出て、窓の外の駐車場脇を進むと広い道、左に行くと市役所入り口を通過し十字路、左に曲がって手賀沼沿いに行き、Aさんの家の前から坂を上ると家」「何処かで一ヵ所曲がる方向が違って分からない」と言い、もう一度説明したら「やっと分かった。やだよう、あなたの顔を忘れた。こうやって話せるって私は回復した?」「そうだね」「私と一緒に住んだら私の病気は移る?」「移らない」「じゃあ家を見に行ける?」「今はコロナが流行っていてダメ」「そうか」「毎日電話し、日曜日には面会に来ている」「思い出せない。誰か分からなくても来てくれると嬉しい。来たときは私が夫だと言って」「そうする。時間だ、CD鳴らしてから電話機を返して」「・・・鳴った。・・・電話終わりました」201105c.jpg
(柿の木から飛んできたヒヨドリ、入れ替わりに木に群がるムクドリ。十分食べたからか身じろぎもせずアンテナに。)

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