じっと動かない残った半数のサギたち

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.10.10)
(アルツハイマー)

埋立地の杭の上にダイサギとチュウサギが混じった群。雨だっていつものように飛び立った約半数、じっと動かない残った半数のサギたち。201010.jpg

小降りになって飛び始めた残っていたサギたち。桃山公園や水神山古墳を越えてどこへ行く?201010a.jpg

ザアと来た雨にケヤキの木もソバの花も霞む。201010b.jpg


『私の夫ですか?』 (2020.10.10)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「どなた?」「詮です」「私の夫ですか?」「そう」「この近くにいる人?」「はい」「声が違うから一瞬誰かと思った。ここに一番近いあなたからの電話を待っていた。今日帰るのに、自分では帰れないから、お迎えが来ると電話連絡があるだろうと思った。お金がないし、来なければもう一泊すると誰に知らせようかと思っていた」「あんたはグループホーム寿に今年1月からずっといて、帰らなくてもいい。お金も心配しなくていい。毎月支払っている」「知らなかった」「今いるのはあんたの部屋。ベッドもある。鏡台もある」「鏡台はAが発送してくれた。私は病気が多かったからここに入ったって誰かに聞いた」「去年、あんたは病気がちだった。私が十分な介護が出来なくなって、あんたと二人でここを見学して申し込んだ。満室だったので待って、今年1月に入所出来た。私が十分に介護でなくてここに入った。ごめんね」「ごめんねはないよ。私があなたの面倒を見るつもりだったのに、こっちがごめんだよ。家は坂を上った所。土地を探しに来てこに家を建て、子どもは小学校と中学校に通った。玄関前に駐車場、中に入ると左にお風呂とトイレ、居間の左に台所、奥に茶室。二階に私とあなたの寝室もあった。頭の中にある家に帰りたくて、わんわんとは泣かないけど心で泣いていた。誰か来てくれないかなと思っていた」「二人で暮らしても、私が介護出来なくなって、二人で見学して申し込んだ希望の所に入れた」「私は邪魔で追い出されたとは思っていないよ」「家にいて病気がちだったのがここに来て元気になった」「悪かったこと、よくなったことの自覚はない」「以前もそうだったが、あんたは台風が近づくと悲しいことばかり考える。もうすぐ治るからね」「電話くれて嬉しい。生きる力が出てきた」「明日も電話する。CDを鳴らしたら電話機を返してきて」「・・・鳴った・・・」、無言で電話機を返し「電話機受け取りました」と職員さんの声。201010c.jpg
(色づくのを楽しみにしていたカラスウリの実、蔓をたぐり寄せてもぎ取られ、残ったのは二つだけ。地面にはおびただしい蔓。)