日の出前の色に染まり始めた地平線の空

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.10.28)
(アルツハイマーになった妻)

青空の裾に伸びてきた雲、日の出前の色に染まり始めた地平線の空。201028.jpg

日の出前の地平線の空の色に染まった沼、風が吹けば細波が立ち上空を映してブルーの模様。201028a.jpg

岡発戸の丘の上、空を赤く染め雲の中から眩しい日の出。201028b.jpg

『何が何だかわからない』 (2020.10.28)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「眠ってた」「目が覚めた?」「目が覚めた。何が何だかわからない。お父さんは帰っていたの?」「どこにいると思っているの?」「会社を辞めてどこかへ行った」「どこへ?」「岩滑か何処かのあなたの家」「岩滑はあんたの生まれた家。私は手賀沼の方から坂を上がったところ。二人の家だから直ぐ近く」「ああ、よかった。私は気が弱くなって泣けてくる。ここを出されて帰る時は鏡台をどうやって運ぼうかと考えていた」「どこへ帰るの?」「何処かにお父さんの家があるかなと考えたり、岩滑へ帰ろうかと思ったりした」「岩滑にはT君夫婦しかいない」「父や母は死んだ?」「両方とも20年以上前に亡くなった」「Sa姉さんは?」「姉さん夫婦も亡くなった」「岩滑はもう私の家じゃない。結婚してあの家の人じゃなくなった」「あんたが帰れる家は私の所だけ。私は二人で建てた家に住んでいる」「直ぐ近くだね。市役所の先を東に行って坂を上ったら私たちの家。ここを出なければならなくなっても帰る家があった」「あんたがいるところはグループホーム寿、あんたと一緒に見学して申し込んだところ。しばらく待って入れた」「帰れと言われたら?」「帰れとは言われない。ずっといていい」「帰ってはダメ?」「私と一緒に住んでも、年を取って私はあんたの介護をうまく出来ない」「そうだよね。ここはどこ?」「家からAさんの家の前へ坂を下り、手賀沼沿いに少し西へ歩いたら交差点。右に曲がって市役所の前を通って坂を上り、交差点の手前を左に入ったところ。消防署の近く、コナカの裏辺り」「やっと頭の中が整理できた」「時間になった。CDを鳴らして」「ベッドから出られない・・・電源入れた・・・~春を愛する人は・・・~」とCDにあわせて妻の歌声。「おーい、おーい」「どうしたの? 歌うのなら任せておいて」「先に電話機を返して」「どこへ返す?」「事務所」「ラジオ点けたままでいい?」「いい。戻ったら歌ってね」「分かった。・・・電話終わりました」201028c.jpg
(朝の光が水生植物園跡にも回り込み、紅葉が色濃くなったケヤキの木。)

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