コスモス畑の向こうにいつまでも暗い曇天の沼

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.9.1)
(アルツハイマー)

コスモス畑の向こうにいつまでも暗い曇天の沼。200901.jpg

数日前から滝下広場のフヨウに気になるガ、友にメールで訊ねたら「形態からメイガの仲間、モンキクロノメイガに見えるが似たものが多い」と。200901a.jpg

二階の雨戸を開けていたら、畑をちょこまかと走るハクセキレイ。200901b.jpg


『もしかしたら帰るという噂』 (2020.9.1)
昨日午後の妻との電話、「もしもし」「は~い」「もしかしたら帰るという噂があった?」「聞いてない」「何でか私の耳には入った。私はどこにいることになるの?」「何処にも行かない。グループホーム寿にいるよ」「ずっといるの?」「そう」「どうして」「去年体調が悪くて辛かった。私が十分に介護できないから、あんたは施設に入りたいと言った。グループホーム寿を見学して申込み、半年くらい待って空きが出来た。入居前の正月に膵炎が再発して取手の病院に入院した」「はっきりとじゃないが記憶がある」「一週間ほど入院したら記憶が消えて、退院後直ぐグループホーム寿に入居したからここへ来た記憶がない」「そういう話を聞くと、頭の何処かに記憶がないわけじゃない。あなたは誰と暮らしてるの?」「一人で」「かわいそうに、ごめんね。私の元気さはどのくらい?」「去年は目眩や吐き気や頭がガンガンしたし、膵炎で二度も入院した」「記憶にないけど、何かで読んだ気がする」「グループホーム寿に入居し、生活面の介護を受け、訪問診療の先生の診察で辛かった頭の具合も治ったし、膵炎の再発もしないで元気になった」「そうか、去年はそんなにひどかったのか。確信はないけど、ここに申し込んだことが頭の何処かにある」「あんたと二人で見学して申し込んだ。今は申し込んだところに住んでいる」「ここは我孫子だね」「そう。駐車場の先の広い道は、右に行くと手賀沼、左は直ぐ356との交差点。コナカの直ぐ裏だよ」「頭の中の地図が出来た。家は直ぐ近くだ、帰ってもいいと許可は出る?」「今は伝染病が流行っていて外出禁止だから行けない」「伝染病か」「伝染病が治まったら家に来て、子どもたちも呼んで食事したり話をしよう。夕方になったらそれぞれの住むところへ戻る」「私はここへ戻ればあなたも困らない。それが一番いいと思う。それまで元気でいなくちゃ」「時間になった。歌を鳴らして、電話機を返してきて」「・・・鳴ったから返してくる」と急に泣き声になった妻。200901c.jpg
(二階のベランダから沼を見た妻の古い記憶。斜面林沿いに家が建ち並び沼は見えなくなったと思ったら、僅かに残っていた狭い隙間。)