クローバーを啄んでいたコブハクチョウ親子

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.5.22)
(アルツハイマー)

桃山公園の高台から市民農園跡を見下ろしたら、今朝もクローバーを啄んでいたコブハクチョウ親子。200522.jpg

早起きの子どもたちがサッカーの遊びを始め、一斉に斜面林を越えて逃げたムクドリ。一羽だけ近寄って来て小径を闊歩。200522a.jpg

広場のマユミの木に咲いていた花。近寄ってみれば、あっちにもこっちにも虫たち。200522b.jpg


『もう退職していたんだ』 (2020.5.22)
妻に電話した昨日午後、「もしもし」「は~い。寒くなかった? 仕舞った布団を出した?」「出した。着るものもセーターやチョッキを重ねて着た」「私の方も寒かった」「あなたも寒いかなって気にしていた。今どこにいる?」「家」「会社へは行かないの?」「行かない」「もう退職していたんだ」「20年も前だよ」「私の体調が治ったと太鼓判を押されたら家に帰られるよね。家はAさんの家の前から坂を登ったところ、二人で建てた家だね」「そう」「風邪を引いてないね」「引いていない。昨日から暖房を入れた」「ここはガタガタ震える寒さじゃないから暖房を入れていると思う。窓の外には背の高い垣根があって、先には駐車場が見える。頭の中では、その先は広い道。下ると市役所で、手賀沼の橋の前で東に曲がって、Aさんの家の前から坂を上がると家。家の前を通り過ぎて356に出て、東に行くと中学、右に曲がると日立の研修所を通って手賀沼へ降りる。家から356に出て西側にはコンビニとレストラン、道の向こうはお寺。頭の中ではいつも見に行くけど、行きたいのは空想の中の家じゃなくて現実の家。私は風邪を引いていないと思う。体温を測ってOKだと言われた。テーブルの上にはCDラジオがある」「自分で動かせる?」「動かせるが、関連のないときは忘れる。関連があるときは思い出す。あなたが撮った手賀沼の写真のパンフレットもある。ノートもある。あなたと私の写真もある。私は若く写ってるが、あなたは年寄」「夫の顔を忘れたと言ったから送った写真だ」「誰か来たら見せてやるよ。私は頭が変になって、お前はもう要らないって言われたら行くところがなくて困るといつも考えてる」「あんたは物忘れしても大事な人。そんなことは絶対言わないから心配しないでね。CDラジオで歌を鳴らしてから電話機を返してきて」「・・・鳴らしたよ。聞こえる?」「聞こえる」「電話を返してくるね」「職員さんに代わって」と頼み、明日は私が病院に行くから電話は遅くなると伝えた。200522c.jpg
(妄想の中ではたびたび高台から沼を眺めている妻。家に帰ろうとしたら自宅が見つからず、更地になっていたと泣いたことも。)