菜の花畑の向こうに日の出

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.4.15)
(アルツハイマー)

菜の花畑の向こうに日の出。畑の小径を沼の岸辺に向かう釣り人。200415.jpg

日の出とともに出てきたオオジュリン、蘆の枯れ茎に止まって皮を剥ぐ。200415a.jpg

僅かに残った花が揺れ、葉の陰から姿を見せたホオジロ。200415b.jpg


『時が過ぎるのを待つしかないの?』 (2020.4.15)
昨日午後の電話、「もしもし」「はいはい」「さっき昼ご飯食べて、部屋に戻って眠っちゃった。窓の外の垣根の葉が赤くてきれいだよ。午前中には散歩した」「伝染病が流行っていて外出はできないよ」「じゃあ夢だ。私はトンチンカンで相手にならないね。その内に目が覚めるからいいよ。家にいろってラジオが騒がしいのは何の話し? 何か事件があった?」「伝染病が流行ってるから外へ出ないでってこと」「お父さんにどうしたらいいか聞こうと思って歩いて家に帰る夢を見た」「私はあんたの父親じゃなくて夫だよ」「私のお父親はミキさん、あなたは子どもたちのお父さんだけど、長い間お父さんって呼んでいたの」「分かってるんだ」「垣根の葉が本気で赤くなっている。朝起きて、あなたに会いに行こうと思って嬉しかった。目が覚めてダメだと分かってまた寝た。ラジオで日本が大変なことになっていると言ったがどうして?」「初期の頃の伝染病への対応が遅れたから」「政府が迅速に対応しなかったから? 80の前で死ぬのは嫌だ、まだ生命があるなら生きたい。私、まともでしょ。目が覚めてラジオのニュースを聞いたから。それで家に帰れないって分かった。時が過ぎるのを待つしかないの?」「そうだね。今はグループホーム寿にいれば守られているから心配しないで」「あなたは大丈夫? あなたも私の部屋に来たら?」「私は入れてもらえないの。夕ご飯は宅配弁当。生協のパルシステムや通販を使って食料を買って家にいるようにしているから大丈夫」「市役所の前を通って、手賀沼沿いに歩いてから坂を登ると家に行けるけど、新聞を見て今はダメだと分かった。病院に行ったら感染した人も来るでしょ、ここを確保できていてよかったね」「病気になると病院に送られるから元気でいてね」「頭の中は元気じゃないが、会話でばれないようにするね。また電話してね」「明日も電話するよ」
今日は一人でしゃべりまくっていた妻。新聞を見たりラジオを聞いた記憶が残っていたらしい。200415c.jpg
(雌の横を通り過ぎ、前に出て尾羽をパッと開く雄。ちょっとだけ逃げて横を向く雌。また追い掛け前に出て尾羽を開く。恋の駆け引きか二羽のキジ。)