朝日を浴びて鳴きつづけるホオジロ

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.3.21)
(アルツハイマー)

朝日を浴びて鳴きつづけるホオジロ、一歩ずつ近寄りながら撮っていたら、ジョギングの人に驚いて飛んじゃった。200321.jpg

小枝の隙間を探し、レンズを向けてもじっと動かないモズ。200321a.jpg

撮ろうとすればちょこまかと動き回るシジュウカラ。200321b.jpg


『泣かれずに電話を終えるとほっとする』 (2020.3.21)
昨日午後の妻との電話、「もしもし、電話ありがとう。いつ、もう帰ってもいいよと言われるか待っていたが誰もそう言わない。私は元気になったよ。あなたの方に何か言ってきた?」「何も言ってこないよ。あんたが元気に過ごせるようにそこに入ったのだから、元気になっても帰されないよ。そこに行ってから頭の気持ちが悪いのが治ったよね」「治ったよ」「目眩がしたり吐き気がしたのも治ったよね」「治って元気になったよ」「元気になったのがずっと続くようにそこにいるんだ」「だけど、帰っちゃダメなの?」「桜が咲く頃になったら子どもたちが来て、外出届を出して家に戻って、みんなで食事をしたり手賀沼を見に行く計画をしていたね。だけど伝染病が流行って面会や外出ができなくなったから、計画を実行できないの」「ああ、伝染病だったなぁ。ずっと家に帰るとあなたが困るから、ずっと帰りたいとは言わないよ。ちょっとだけ帰りたいんだ。家は誰が守ってる?」「私が守ってるよ」「家は時々会うために大事にしよう。喜ぶために帰る。喜ぶために会う。一緒に会っておいしい物を食べたり見たいところを歩くのを大事にしようよ」「伝染病が治まったらそうしようね」「そのときは少しくらい泊まってもいいかなぁ?」「朝、あんたを迎えに行って、みんなで食事をしたり話をしたり手賀沼を見に行って、夕方になったらそっちへ送って行くよ」「なぜ泊まらないの?」「やっと安定した生活ができるようになったのに、環境が変わって睡眠障害になるのも嫌だし、泊まったときにあんたの体調が悪くなった時のことも心配だ。私も年を取り過ぎて、以前のように直ぐ病院に連れて行っり看病するのが難しくなっちゃった」「そうだね、二人とも80過ぎちゃうからね」「無理のない方法で長く楽しめるようにしようね。今日は元気な声で嬉しかったよ。ぼつぼつ電話機を返してきて」「また電話してね」
元気な声で、いつになく物わかりのいい妻だったが、しばらくしたら電話したことも思い出せないだろう。何度同じ質問と回答をしてきたことか。泣かれずに電話を終えるとほっとする。200321c.jpg
(単身赴任していた頃、たまに帰って妻と散歩した道。入り口にあったカッパの看板、「入るな」と通せん坊していた桟橋。時の流れの中で朽ち果てて、古い記憶を思い出させてくれる桟橋の残骸)