沼を渡る風に波立つ水面はブルー

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.3.6)
(アルツハイマー)

地平線の空がオレンジ色に染まっても、沼を渡る風に波立つ水面はブルー。200306.jpg

お気に入りのカッパの頭目指して飛んできたセグロカモメ。200306a.jpg

帰ろうとしたら、やっと陽が差し込み始めた親水広場。200306b.jpg



『庭のオカメザクラがきれいだったよ』 (2020.3.6)
昨日午後、Oさんに妻の様子を聞いた。「落ち着いていて元気にしている。体操をしたし、ご飯も食べた」と言われてしばらくしたら、「電話だよ」「はいはい。ありがとう」と漏れてきた声。
「もしもし、私。昼休みが済んで、私の分担の片付けをして部屋に戻ってやれやれといったところ」と、想像していた以上に元気そうな声。「頭はどう? もう痛くない?」「痛くないよ。今日はみんなが動いていて、その中に入って動いていたから気分がいいよ。今日は外へ出たよ。裏口の方で、ぐるっと回ると広い道に出る方。何て言ったらいいのかな、言い方は分からないが、下へ行く道が見える方」「駐車場側のテラスのこと? いつも洗濯物を干してあるところ?」「そうかも。天気が悪いときは廊下に干すよ」「それでどうしたの?」「天気がいいから外に出たらいい気持ちだった。私の部屋は東側に窓があるから外を見ると駐車場がある。その先に行くと広い道に出て東邦病院がある。ノートの地図を見てるから間違いないよ。もっと行くと市役所の方」「そうだね。地図の話しは今度会ったときのお楽しみにしようね」「私が考えていた道は、ノートの地図と同じだから、一人で歩いてもだいじょうぶ家に帰られるよ。天気がいいときに外へ出たら家に行くからね」「今はダメだよ」「どうして?」「コロナウイルスに罹ると高齢者は肺炎になっちゃうから」「そうだよなぁ。あんたも罹らないように気をつけてね」「今朝早くマスクをして、遊歩道を歩いてカッパの前まで写真を撮りに行ってきた。誰かが来ると近寄らないように注意して歩いたよ。でも人の集まるところには行かないよ。今朝は庭のオカメザクラがきれいだったよ」「天気がいいから外に出て歩いて家に帰ろうかな」「今はダメだよ」「そうだったね。頭の中で考えたことを言おうとすると、ごちゃごちゃになって分からなくなっちゃう」「地図の話しはまたの時に話そうね」「あんたはいま病気じゃないのね? この前、何処か悪いと言ったような気がする」「だいじょうぶだよ」「よかった。安心した。私たちは二人だけだものね」「他の人も電話を使うからもう切ろうね」「明日も電話してね。電話機、返してくる」と、また家に帰る道にこだわっていた妻。200306c.jpg