雨は止んで東の空の厚い雲に隙間

撮影ノート『手賀沼有情』 (2020.2.13)
(アルツハイマー)

雨は止んで東の空の厚い雲に隙間、上空から西にはまだ雨を降らせそうな厚い雲。200213.jpg

日の出まで待つ必要のない朝、いつもより早めに家路へ。自宅近くに最近建てられた看板、十数歩寄り道をして看板を見る。前原古墳の文字を見て思いだした。ここから約200mのところに住み着いた頃の住所表示は高野山字前原、いつからか字前原の三文字は表示しなくなっていた。200213a.jpg


『何日ぶりかで落ち着いて、楽しそうだった妻』 (2020.2.13)
ホーム裏の駐車場に駐車、玄関に向かおうとするとデイサービスの部屋から歌声。デイサービスの人たちとグループホーム入居者が集まって、ボランティア『花水木』の方たちの歌と健康体操があった昨日午後。いっぱい歌が歌えると妻が楽しみにしていた時間だ。そっと後ろの席に座らせてもらって聴いていたら妻の友だちAさんとKさんが面会に来てくれた。曲の間に妻の背中を突くと振り返り、「来てくれたの」「AさんとKさんも来てくれたよ」と二人を指さすとびっくりした顔でちょっと手を上げる。次の曲が始まると歌に没頭したように歌っていた妻。健康体操では、手や体を正面のリーダーの動きに合わせて動かし一人だけ皆さんとは逆、隣の席の人に注意され直そうとするがまたすぐに間違える。最後の踊りになったら輪の中に入って踊り出し、左右にAさんとKさんが入ってくれて踊ってくれていたが、目が回ってふらつくと椅子に座って手だけ動かしていた。何日ぶりかに楽しそうに過ごしたひとときだった。
Aさん、Kさんと部屋に戻り、Aさんが用意してきた和菓子、茶碗などの茶道具を取り出して抹茶を点ててくれた。妻は懐紙に乗せた和菓子を手にして眺め、「久しぶりだなぁ、和菓子。おいしいよ」と言っていただいていた。Aさんに「どの茶碗がいい?」と言われ、「私、この茶碗は持っていないからこれ」と選んで、点ててもらったお茶をゆったりと頂いていた。Aさんが道具を片付け始めたら茶筅を手にした妻、「後で私がやっておくから」と自宅でお茶を点てた後のような気分になっていた。CDラジオで日本の歌を掛けると、会話の合間に好みの曲が出て来ると楽しそうに歌っていた。
「また来るね」と帰ろうとするAさん、Kさんを玄関まで送り、解錠に来てくれた職員さんが持っていたピンチハンガーを見て、「私が片付けておく」と受け取ろうとする。自宅で妻が使っていたものと同じものだったので、自宅にいると錯覚したらしい。「家のと同じだね」と私が言い、「これからこれに干すの」と職員さんに言われて手を離す。部屋に荷物を取りに戻って帰ろうとしたら、解錠してくれた職員さんが「一緒に見送ろうね」と妻と一緒に手を振ってくれた。何日ぶりかで落ち着いて、楽しそうだった妻を見た日だった。200213b.jpg200213c.jpg