早起きのコブハクチョウたち

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.12.5)
(アルツハイマー)

地平線の空がオレンジ色に染まり始め、沼に映ってオレンジ色の水面。早起きのコブハクチョウたちが岸沿いに泳ぎ通り道を譲ったコガモたち。191205.jpg

刻々と色濃く染まる地平線の空と沼、風が沼を渡り通り道はブルー。191205a.jpg

眩しい日の出、南に斜めに向かいながら昇る太陽が鉄塔の天辺に乗った。191205b.jpg


『十数年前を思い出して語り始めた』 (2019.12.5)
昨日早朝、手賀沼撮影に出掛ける前に妻の様子を覗きに行ったら、目は覚めてテレビを見ていたが寒いから起きるのはいやだと布団を顔まで引っ張り上げた。「朝食が済んだら桃山公園に散歩に行くから7時になったら起きてね」と声を掛けたら、「はーい」と手だけ布団から出して振っていた。
撮影を終わって友と歩いて戻る自宅近くの道、「奥さんが手を振っている」と教えてくれた友。葱畑の向こうて2階の雨戸を開けながら手を振っていた妻。庭のオカメザクラの木にヒヨドリ三羽が来て止まり、撮っていたら、私に教えようとして指さしながらベランダに出てきた妻、撮っていたヒヨドリには逃げられてしまった。
朝食後、妻を誘って桃山公園に連れ出すと、沼を眺め「藤棚の下を通って遊歩道に出て、滝下広場を通ってどんどん行って、終点の橋でラジオ体操をして帰ってきたんだ」と十数年前を思い出して語り始めた。公園の広場を一回り、近所のコンビニに寄って昼食のそば、朝食用のパンやサラダを買って帰宅。
昼食のあと、近所の妻の友人が紅葉を見に行こうと妻を誘ってくれ、助手席に乗せてもらって紅葉を見たり、曙調整水門から沼を見てきたと。帰り道スーパーで買い物をした友だちに借金し、パン、おでん、羊羹、クッキー、煮豆の総菜を買ってきた。うかつにも「今朝散歩の帰りコンビニでパンを買ったよね」と言ってしまった。笑いながら妻が「忘れちゃった、このごろはみんな忘れちゃうんだな」と言ったら、「冷凍にして置けば賞味期限が過ぎても大丈夫」と横から助け船を出してくれた妻の友だち。「羊羹は娘が来たときのお土産、おでんはそのとき食べるの」と言っていたが、食パンをいつも置く場所に持って行ったら買ったばかりのパンがある。パンは買ったばかりだったと私が言ったことで失敗を指摘されたという思いが残っていたのだろう、「私って馬鹿ね、また同じもの買って来ちゃって怒ってるんでしょ。悲しいよ、こんなに直ぐ忘れるようになっちゃって」と言って泣き出す。いつまでも泣いているので、リンゴ黒酢を水で薄めバウムクーヘンを一切れ添えて渡したら、一口飲んで「おいしい」と笑顔になって泣き止んだ。
夕食前に食パンが二袋あるのを見て、「どうしてこんなにたくさん買っちゃったの?」と私を問い詰めるような口調。もう泣かせないようにしようと思って、「ごまの入ったパンがおいしそうだったからね」と答え、朝買ったパンを冷凍庫に入れた。「今日は散歩で桃山公園から手賀沼を見たし、Aさんに連れて行ってもらってまた沼を見て、よく沼を見た日だね」と言ったら、「えっ、誰と行ったの? 憶えていないよ」「私と散歩に行ったし、Aさんの車に乗せてもらってまた行ったよね」と言ったらしばらく考えて、「Aさんが来たような気がする」と言ったが手賀沼を見に行ったことは思い出せなかった。191205c.jpg