曇天の空を照らす地上の灯

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.11.22)
(アルツハイマー)

曇天の空を照らす地上の灯り、雲を映して明るい水面。191122.jpg

こんな朝は誰も来ないと思ったが、ベンチを使って柔軟体操をしていた人、立ち止まりじっと沼を眺めていた散歩の人、沼を見下ろす愛宕大権現の前で手を合わせていた人。さすが三脚を持った人は現れなかった。191122a.jpg

対岸の灯りが降り始めた雨を照らし、浮き上がって見えたネコの木。小雨に傘も差さずに小走りに帰る犬の散歩の人。カメラが濡れないように傘を差して家路を急ぐ。191122b.jpg




『回想 妻がアルツハイマーと判明してから(1)』 (2019.11.22)
2017年1月になってから、妻の物忘れが急に多くなった。出先から出迎えを電話で頼んでも忘れ、頼まれたことはないと言う。買い物に出ても買いたいものを買わずに当面必要ないものを買ってくる。台所用品の同じものばかり在庫が増える。忘れても忘れたことを認めたがらず言い訳を並べる。私も異変には気付いていて、物忘れ外来に行こうと誘うと烈火のごとく怒り出す妻に手を焼いていた。
Y内科へ市の検診を受けに出掛けた妻、自分でも物忘れ増加を気にしていたのだろう、認知症の検査を受けて来る。Y先生にK市民病院でのMRI検査の予約をしてもらい紹介状を持って帰宅する。1月になってから沈み込む日が多かった妻だったが、翌日近隣センターにコーラスの練習に行ってきたら気分が晴れたとハイになっていた。その翌日は妻を連れてK市民病院へ行きMRIの検査を受け、Y内科への手紙とMRI画像の入ったCDを受け取って帰宅した。
午後、妻がY内科へ手紙とCDを届けに行き、CDは自分で持っているように言われて持ち帰る。妻は検査結果について何らかの説明を受けたはずだが憶えていないし、結果をいつ聞けるかも分からない。診察券に2月1日のタグが貼ってあるから次回受診の予約は判明、薬の処方箋は出なかったと言っていた。診療明細書を見たら薬の処方箋が出たはずだなので探したが見つからない。K市民病院の領収書も見つからないから何処かにあるはずだと二人で更に探したら別のバッグの中から出てきた。処方されていたのはリバスタッチパッチ4.5mg14枚。インターネットで検索したら、『通常、アルツハイマー型認知症の症状の進行抑制に用いられ、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンの分解酵素の働きを抑えることにより脳内アセチルコリン量を増加させ、神経の情報伝達を促進することで、記憶障害(物忘れ)、見当識障害(時間や場所の認識の問題)、判断ができにくくなるなどの認知症の症状進行を遅らせる』とあった。妻はこの日一日に何があったか一部分しか思い出せず、MRI検査のことも昨年のHクリニックでの検査の記憶とごちゃ混ぜになっていた。顔をゆがめて泣きそうな妻の顔を見て、「どうしたらいい」と心の内で叫んだが、妻には病名は伝えずに「明日薬局に行って薬をもらってこようね」と言って遅い夕食。500mlの缶ビール一本を飲んでも、これからどうするか、どうなるのかと不安だけが頭をよぎり寝付けず、MRI検査のCDをパソコンで開いて膨大な画像を眺めたが、どこに問題があるのか私に分かるはずもなかった。
翌朝、妻の混乱ぶりは治り、美容院と薬局に行ってリバスタッチパッチを処方してもらってきた。その夜から妻の背中にリバスタッチパッチを貼り替えるのが私の仕事になった。191122c.jpg

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