朝の光が漏れてくる東の空の雲の裂け目

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.10.4)
(アルツハイマー)

西の空からすっぽりと覆い被さっていた暗い雲、時々眼鏡に当たる雨粒。朝の光が漏れてくる東の空の雲の裂け目。191004.jpg

水門の前で待っていたビッグ親子、お兄さんが来て記録のビデオを回している前に集まり、お兄さんを迎えに岸へ上がって来た母さんがレンズを覗きに近寄る。191004a.jpg

バロン夫婦の傍に来ていたカンムリカイツブリ。お兄さんが「カン」と呼んだら背伸びするようにジャンプした。片羽を鉄砲で撃たれ、短くなった羽では飛べなくなった。191004b.jpg


『頭の中に記憶はいっぱい残っているけど』(2019.10.4)
少しずつ入院以前にやっていたことが回復し始めて、朝起きたら雨戸を開けるようになった妻。昨日、私が撮影に出発するときはもう目覚めていて玄関まで私を見送りに来た。「今日はRに行く日だから早く起きた」と言っていたが、帰宅すると二度寝して雨戸は閉まったまま。やっと起きてきた妻はまるで別人。「今日は何曜日?」「木曜日、Rに行く日だよ」「Rってどこだった?」「利根川の傍」「そうか、Rにはずっと仕事に行っていたがもう行きたくない。もう仕事はできないもの」「大丈夫だよ。仕事に行くんじゃない、リハビリに行くんだから」と言えば黙りこくった。どうやら以前ボランティアで行っていた近隣センターKとRリハビリセンターを混同していたようだ。
朝食の支度を始めたら、自分のコップに口を開けたばかりのパックから牛乳を注ぎ、もう一本牛乳パックを取り出してまた開けようとした。慌てた私が大声で「開けちゃダメ」と言ったのにびっくりして手を止めた。
食卓の前に座ったら、涙を拭いていた妻。瞬時にその原因は不用意に発した私の大きな声だったと悟った。「一人でやってるの大変だと思ったから手伝おうとしたのに。何かやればわからなくて失敗するのが悲しい。どうしてこんなになったんだろう」と小声でつぶやく。たかが牛乳バック一本、どうして穏やかに言えなかったと後悔するいつものパターン。
朝食後にお化粧をして、Rから迎えに来た車に手を振りながら乗り込んだ笑顔を見てほっとした気分。
夕方妻の茶事の友から電話をいただいた。たぶん体調の具合を聞かれたのだろう、「あまりよくないの。頭の中に記憶はいっぱい残っているけど、記憶を探すのが難しくなったの。声を憶えている人のことは声を聞いたら思い出すけど、最近会った人とのことは思い出せない。会った人の顔を覚えるのが難しくなったから」と言っていた。191004c.jpg

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