地平線の色を映して赤く染まり始めた水面

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.10.21)
(アルツハイマー)

曇天の裾が赤く色づき始めても、風に波立つ水面は暗いブルー。岡発戸新田の突端が風を遮るあたりだけが地平線の色を映して赤く染まり始める。191021.jpg

明るくなれば埋立地の杭からサギが飛び立ち、どこからともなくカルガモなどが出てくる。聞こえにくくなった私の耳にも聞こえたコブハクチョウが飛んでくる羽音。先頭は母さんだろうか、後ろに子ども6羽を従えて沼上空を旋回し、市民農園跡の前あたりに着水した。191021a.jpg

船外機のエンジン音が聞こえ、岡発戸新田の釣堀前から出てきた二人乗りの小舟。ハス群生地の方へ向かって沼を横切る。191021b.jpg


『81歳になったせっかちな私の新たな修行』(2019.10.21)
今迄出来ていたことが段々出来なくなる妻。しばらく入院していた間に洗濯機の使い方を忘れてしまった。洗濯機に洗うものを入れ、あちこちのボタンを押すが始動させられない。横から手を出し始動させるとつまらなそうに居間に戻ってしまった。洗い上がって洗濯機から洗ったものを取り出そうとすると妻が来て、「シャツやズボン下など大きいもの、タオルや手ふき、靴下などの小物は取り出す時に分けておくの。干すとき楽でしょ」と言って、私を押しのけ取り出し始めた。あとは手慣れた手つきでピンチハンガーに吊り下げて洗濯は終了。
ふと気がついた。洗濯機を始動できなくなったから、もう洗濯は出来ないと私が代わって洗濯をするのではなく、仕事を分解しどの部分が出来ないのかを見極め、出来ないところだけを手伝い、出来るところは黙って見ていればいいのだと。こんな当たり前のことに気付かず、今まで出来なくなった仕事は妻から取り上げていた。
昨日朝から私なりの実験を始めた。ここ一年ほど早朝の撮影に出掛ける前に必要なものを食卓に並べていた。そうしないと食べきれない量の食品を冷蔵庫から出して盛りつけたり、ありったけの調味料が食卓に並んだり、何種類もの冷凍食品が取り出されていたり、私がそれを見付けて悲鳴を上げることが増えたからだった。
「一緒に朝食の支度をしよう」と妻を誘い、私が冷蔵庫の前に陣取る。「これを並べて」「これを盛りつけて」と、同時に複数のことを頼まずに取り出したものを妻に渡す。長年やり慣れたことだから手際よく並べたり盛りつけてくれる。妻が朝食の支度を出来なくなったのではなく、その過程で何が朝食に必要なのか、何を食べるのか、二人分の適量がどのくらいかの判断が出来なくなったり、目の前にあるものを認識できず見付けることが出来なくなったので、これを補ってやることで妻は朝食の支度を出来たという達成感を持てたようだ。食事中、「一緒にやったから楽しかった」と妻は言いい、食後には「私の仕事を取らないでね」と言って食器洗いを始めた。だが、これで解決というわけではない。私の持ち時間は有限、どこまで気長に妻のペースにつきあえるか。81歳になったせっかちな私の新たな修行であるような気がする。191021c.jpg

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