風を避け水門前に集まっていたビッグ親子

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.9.13)
(アルツハイマー)

東からの風に乗って吹き付ける細かい雨。上空に雲、いつまでも暗い手賀川の夜明け。お兄さんを待って、風を避け水門前に集まっていたビッグ親子。190913.jpg

いつもより一つ上流の水門前にラッキー父さん。母さんと子ども三羽はいつも通り一つ下流の水門にいるかと思ったら、上流から泳いできた母さんと子ども三羽。父さんの羽が生え替わる前なので進出してくるバロン夫婦と闘えず避難しているのか。190913a.jpg

浅間橋下流の下水処理場付近の地平線、赤く染まった雲の向こう側に日の出。雲が厚すぎて太陽は見えず、間もなく暗転。190913b.jpg

『ああ、我が家のにおいがする』
正午に病室に行くと、退院が嬉しかったのだろう、昼食が運ばれてきてもノートを広げ退院迄のスケジュールを書いておいたページを見ていた。「食べてから着替えて退院だからね」と言うと食べ始めたが、ついおしゃべりで箸が止まる。「食べるときはおしゃべりはやめて」と注意すると、「子どものころからそう言われていた」と言いながら、照れくさそうな目で味噌汁の椀を持ち上げた。
着替えたら「どこのうちに帰るの?」と妻。「我孫子だよ」と答えると「じゃぁ近いね」と言いながらもまだ半信半疑な顔。車に乗って走り出し市役所の入り口まで来たら、「あっ、分かった。曲がったら水の館と鳥の博物館、坂を登ったらうちだ」と、今迄思い出せなかったことを次々と思い出したようだ。玄関のドアを開けて一歩入ると、「ああ、我が家のにおいがする」と呟いた。
16日間の入院で急速に忘れてしまった事が増えたが、自宅に戻りどの程度まで回復するだろうか。190913c.jpg