首を伸ばして「グー」と唸り朝の挨拶

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.11)
(アルツハイマー)

お兄さんが「おはようラッキー」と言えば、首を伸ばして「グー」と唸り朝の挨拶。横で子どもが真似をして首を伸ばしたら、子どもの方を向いてまた朝の挨拶をしたラッキー父さん。いつの間に来たのか二羽の子どもを連れたオオバンのペア、ラッキー親子が餌を貰うのを遠巻きに待つ。190811.jpg

お兄さんを待っていたバロン夫婦。バロン夫婦が岸辺に来たらさっと飛んできたハトが数羽。岸辺のヨシの陰からは三羽の子どもを連れたオオバンも来る。190811a.jpg

自分でも餌を拾って食べられるのに、父さんが拾ってくる餌を待つオオバンの子どもたち。梅雨明けのころから急に体が大きくなり始めた一番小柄な子。190811b.jpg

「何にも見えないの」とアルツハイマーの妻
二年ほど前のある日、前日に何があったか思い出そうとしたアルツハイマーの妻。イライラした表情になって呟いた。
「思い出そうとしても何にも見えないの。頭の中に薄い紙の仕切りが挟まっていてその向こうが見えないの」と。
またあるときには、「頭の中に霧が詰まっていて、思い出そうとしても情景が見えてこないの」と。
霧の朝、横を通り過ぎていった散歩の人が霧に吸い込まれるように消えていったのを眺めた。妻が記憶を辿ろうとしたとき訴えていたのはこんなことかと思ったことがあった。
今年の梅雨の期間、また一段階妻の症状が進んだように思う。何かを問うと、「頭が馬鹿になっちゃったから分からない」と思い出そうともせず笑って取り繕おうとすることが増えた。190811c.jpg

何処かで道草していたのかビッグ親子

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.10)

いつも早くから来て待っているのに今朝は来ていなかったビッグ親子。何処かで道草していたのかビッグ親子、お兄さんが餌の支度をして土手の階段を下り始めたら上流から泳いできた。190810.jpg

なぜか鳥が飛ばない朝。ヨシゴイもゴイサギもカワセミも姿を見せず、やっと見付けたセッカは草むらに隠れ、やがて橋の上に日の出。鉄塔に重なる太陽を撮ろうと待つ。190810a.jpg

昇る太陽に向かってハトが飛んだ。戯れに太陽と重なるハトを撮ろうとしたが、はやる心が一瞬早くシャッターを押させて失敗。190810b.jpg

ついムキになって、土手から飛び立ったムクドリの群をレンズの先で追った。今度こそと思ったが、太陽をかすりもしなかったムクドリの群。何でこんなことにムキになって、眼科医からはやってはいけないと注意されていたことを。190810c.jpg

南からの風に波立つ水面は空色

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.9)

南からの風に波立つ水面は空色、風の当たらない岸辺は地平線の空を映して赤く染まる。190809.jpg

お兄さんを待っていたラッキー親子に近寄り過ぎたオオバンの親子。遊びたくてお茶目な茶色の子がオオバンの子を追い掛ける。190809a.jpg

「チビ、やめて」と声を掛けたお兄さん、オオバンの父さんが茶色の子の前を横切って自分を追わせ、オオバンの子どもたちから引き離す。190809b.jpg

やがて浅間橋の上に日の出。周りを赤く染めて薄雲の中から滲み出た太陽、折り重なる送電線や鉄塔の向こうに。190809c.jpg

待っていたのはビッグ父さん一羽だけ

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.8)

お兄さんを待っていたのはビッグ父さん一羽だけ。「おはようビッグ、母さんとチビたちは?」と話し掛けたらちらっと上流を見ただけ。「母さんとチビたちを迎えに行って」と言われても知らぬ振り。190808.jpg

やがて上流から母さん先頭に8羽の子どもの列。お兄さんに「父さん、迎えに行ってよ」と何度言われてもまるで無関心な様子。母さんが直ぐ傍まで来たらやっと尻尾を振った父さん。190808a.jpg

お兄さんの前に全員集合。「母さんおはよう、チビたちもおはよう」と言いながらビデオカメラで記録映像を撮るお兄さん。上流で羽ばたき助走する音が聞こえたから、羽が抜けて飛べない父さんに代わって母さんが飛行の助走訓練をしていたのだとお兄さん。もしかして自分が子どもたちの訓練をできなくて寂しかったのか父さん。190808b.jpg

ビッグ親子が餌を貰って食べ始めたら、朝焼けが始まった下流の空。朝焼けを川面に映して今朝も赤い川。190808c.jpg

水門前の岸に集まったてきたビッグ親子

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.7)

朝焼けが始まるころ、お兄さんが来たのを察知したかのように水門前の岸に集まったてきたビッグ親子。父さん母さんも8羽の子どもたちも元気そう。190807.jpg

お兄さんを見て岸に寄ってきたラッキー親子。二羽の子どもを連れてオオバン夫婦がやってきたら、お茶目なラッキーの茶色の子がオオバンの子どもにちょっかいを出そうとする。気付いたオオバンの父さんが間に入り、オオバンの子に自分を追わせて引き離す。振り向いて「戻っておいで」と言っているようなラッキー母さん。190807a.jpg

陽が昇り、逆光の中から泳いできたバロン夫婦。後から追ってきた三羽の子連れのオオバン夫婦。餌のバケツを持って待っていたお兄さんの前へ。190807b.jpg

バロン夫婦が貰った餌にコイが尻尾で水を掛け、流れ出した餌を拾うオオバン親子。大好物の葛の葉を食べ満足したらサッサと立ち去った一番の大きな子。うまく拾えないでいた一番小さな子に二番目に大きな子が寄り添って葛の葉を拾って食べさせる。父さんはドッグフードを拾って、母さんはパンを咥えて戻ってくる。190807c.jpg

雲の下に日の出前の光が差し込んで大きな朝焼け

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.6)

ラッキー親子が餌を貰っていれば、雲の下に日の出前の光が差し込んで大きな朝焼け。刻々と色濃くなりやがてスーッと色褪せる。190806.jpg

ここ数日、貰った餌を食べ終わったら、ラッキーの子どもたちが追い掛け合って遊ぶ運動会。さあ始まるぞとカメラを構えたがのんびり羽繕い。浮上したコイの頭を父さんが叩いたら、水音に驚いて一瞬ダッシュした三羽。190806a.jpg

直ぐに立ち止まり、また水を被って羽繕い。仕上げに羽ばたいたまだ小さな羽。190806b.jpg

突然、朝日を浴びてヨシゴイが飛んだ。慌てて撮ったらもう後ろ姿。190806c.jpg

水門前に来てじっと浮いていたビッグ親子

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.5)

お兄さんより早く着いてそっと土手に登ったら、水門前に来てじっと浮いていたビッグ親子。撮ろうとして杖を落としてしまったその音に、一斉に首を伸ばしたビッグ親子。190805.jpg

「あの煙は何だろう」とお兄さんが指さした先、もくもくと立ちのぼる黒い煙。廃材でも燃しているのだろうか、夜明けのころに時々見かける同じ場所から同じような煙。190805a.jpg

お兄さんが来るのを待っていたラッキー親子とオオバンの親子。お兄さんが記録用のビデオカメラを取りだし「おはようラッキー」と言えば、首を伸ばし「グー」と唸って朝の挨拶。機嫌がいいのかラッキー父さん、今朝は三度も。190805b.jpg

ハトの喧嘩か胸を合わせて押し相撲、相手の嘴を咥えて羽で叩く叩き込み、一瞬体が離れれば互いに繰り出す羽パンチ。3~4分続いて一羽が退散するまで喧嘩は続く。190805c.jpg

一斉にお兄さんを見るラッキー親子とオオバン親子

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.4)

お兄さんが階段を下ってきたら、一斉にお兄さんを見るラッキー親子とオオバンの親子。190804.jpg

餌を貰って食べたラッキーの子どもたち、川の真ん中に出て運動会。昨日よりも長く走った今朝の競争。190804a.jpg

運動会が終わったら水浴びをして羽ばたく子どもたち。急に羽が大きくなって、父さんの羽が生え替わったら一緒に飛行訓練をするだろう。190804b.jpg

今朝も赤く染まった日の出前の空。川面に映って赤い川。190804c.jpg

「グー」と唸って朝の挨拶をするビッグ母さん

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.3)
(アルツハイマー)

お兄さんが土手を下ってくれば、岸に上がって首を伸ばし「グー」と唸って朝の挨拶をするビッグ母さん。190803.jpg

待っていたラッキー親子にお兄さんが「おはよう」と声を掛ければ、首を伸ばして「グー」とラッキー父さん。大急ぎで泳いできた子ども二羽を連れたオオバン夫婦。190803a.jpg

お兄さんを待っていたバロン夫婦とオオバン親子。オオバンの子ども三羽も元気。190803b.jpg

『アルツハイマーの妻の悩み』
デイサービスに通う妻の荷物をチェックするのが私の仕事。施設への連絡用の通い袋に昼の薬を入れるが、気がつくと取り出して荷物の何処かに隠すように入れる妻。なぜか分からなかったが、あるときぽつりと妻が呟いた。「玄関を出て鍵を掛けると、鍵と連絡袋を係の人が預かってしまう。薬まで取り上げられちゃったら嫌だ」と。やっと理由が分かった。係の人が薬を預かったら、昼に飲む薬がなくなったら困ると思うらしい。妻がうまく隠して出掛けたとき、昼食後に薬が見つからなくて係の方にご苦労を掛けたことがあった。以来、抵抗されながらも出発直前に理由を説明しながら薬を通い袋に入れる。そのときは理解してくれても、明日の朝になるとまたダメだ。
デイサービスの迎車が来て、にこやかに妻を車に乗せてくれる介護施設の方、玄関のドアが閉まったらじっと我慢していたいらつきから洗面台の鏡に向かって「くそばばあ」と叫ぶことがある。こんなことが一時のストレス解消、情けないけど「もの言わぬは腹ふくるるわざなり」の兼好法師に座布団一枚差し上げたい気分でもある。
ふと我に返って、玄関を出るとき呟いた妻の言葉を思い出す。「自分なのに、どんどん自分がどっかへ飛んでっちゃう。今は自分の中に自分がないの。だから分からなくなっちゃう」と。脳がどんどん壊れて、いずれ生活できなくなる恐怖に悩む妻の内面を見たような気がした。190803c.jpg

岸から離れた子どもたちは運動会

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.2)

お兄さんに餌を貰ったラッキー親子、岸から離れた子どもたちは運動会。茶色の子がダッシュしたら白い子二羽が追い掛け追い越し、水を被って羽繕い。茶色の子が羽ばたいたら、次々他の子も小さな羽で羽ばたく。190802.jpg190802a.jpg

子どもたちを見ていたラッキー母さん、何を思ったか突如岸に並んだハトに噛みつくポーズ。びっくりして逃げるハト、嬉しそうに尻尾を振った母さん。190802b.jpg

今日は順天堂に行く日。もう帰ろうとしたら突如飛んだヨシゴイ、引き留めようたって今朝はダメと慌てて家路へ。190802c.jpg

「いい加減にしなよ」と一喝したラッキー母さん

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.1)

今朝もラッキー親子の傍で待っていたオオバンの親子。日毎に馴れ馴れしくなってラッキーの子どもの間に割り込もうとしたオオバン父さん。いつもは大目に見ていたラッキー母さん、「いい加減にしなよ」と一喝。_DSC1705mt.jpg

餌を貰ったら今朝もラッキーの子たちは運動会。一羽がダッシュすれば二羽が追い、追いついて一呼吸置いてまたダッシュ。父さん母さんはのんびり羽繕い。_DSC1781mt.jpg

ついに子ども全員がヒメガマの群落から飛び立ったが、ときおり群落周辺を旋回するヨシゴイ。今シーズンもヨシゴイ撮影はぼつぼつ終わり。_DSC1803mt.jpg

浮上したカイツブリの嘴に獲物。何度か咥え直し尻尾の方から飲み込んだのはエビらしき獲物。_DSC1891mt.jpg