「グー」と唸って朝の挨拶をするビッグ母さん

撮影ノート『手賀沼有情』 (2019.8.3)
(アルツハイマー)

お兄さんが土手を下ってくれば、岸に上がって首を伸ばし「グー」と唸って朝の挨拶をするビッグ母さん。190803.jpg

待っていたラッキー親子にお兄さんが「おはよう」と声を掛ければ、首を伸ばして「グー」とラッキー父さん。大急ぎで泳いできた子ども二羽を連れたオオバン夫婦。190803a.jpg

お兄さんを待っていたバロン夫婦とオオバン親子。オオバンの子ども三羽も元気。190803b.jpg

『アルツハイマーの妻の悩み』
デイサービスに通う妻の荷物をチェックするのが私の仕事。施設への連絡用の通い袋に昼の薬を入れるが、気がつくと取り出して荷物の何処かに隠すように入れる妻。なぜか分からなかったが、あるときぽつりと妻が呟いた。「玄関を出て鍵を掛けると、鍵と連絡袋を係の人が預かってしまう。薬まで取り上げられちゃったら嫌だ」と。やっと理由が分かった。係の人が薬を預かったら、昼に飲む薬がなくなったら困ると思うらしい。妻がうまく隠して出掛けたとき、昼食後に薬が見つからなくて係の方にご苦労を掛けたことがあった。以来、抵抗されながらも出発直前に理由を説明しながら薬を通い袋に入れる。そのときは理解してくれても、明日の朝になるとまたダメだ。
デイサービスの迎車が来て、にこやかに妻を車に乗せてくれる介護施設の方、玄関のドアが閉まったらじっと我慢していたいらつきから洗面台の鏡に向かって「くそばばあ」と叫ぶことがある。こんなことが一時のストレス解消、情けないけど「もの言わぬは腹ふくるるわざなり」の兼好法師に座布団一枚差し上げたい気分でもある。
ふと我に返って、玄関を出るとき呟いた妻の言葉を思い出す。「自分なのに、どんどん自分がどっかへ飛んでっちゃう。今は自分の中に自分がないの。だから分からなくなっちゃう」と。脳がどんどん壊れて、いずれ生活できなくなる恐怖に悩む妻の内面を見たような気がした。190803c.jpg

この記事へのコメント

やましたかよ
2019年08月03日 17:50
毎日、暑い中、お疲れ様です。
家族だからこそ、共に過ごした年月があり、思い入れもあります。どうぞ、お体に気をつけて、撮影と介護、両立なさってくださいね。今日もありがとうございました。
やましたかよ
2019年08月03日 17:53
暑い中、お疲れ様です。
今日も可愛い📷️ありがとう。毎日、ご家族のことで、お忙しい中、配信なさっているkonさんに脱帽。どうぞ、お体に気をつけて、この夏、乗りきってくださいね。